白内障


眼は、カメラと似たような構造をしていますが、白内障は、カメラでいうレンズの部分(水晶体)が白く濁ってしまう病気です。髪の毛が白くなっていくのと同じように、ほとんどの場合加齢によるものですが、糖尿病などの全身疾患や外傷などでも白内障になります。いったん濁ってしまった水晶体は透明には戻らないため、手術で濁った水晶体を取り除き、かわりに人工レンズを挿入して、治療します。

近年は、明るくするだけではなく、いかに質の良い視力を回復できるかが問われるようになっています。当院でもそうした現状に対応し、最新の手術装置を導入し、安全なクリーンルームを使用して、ベストな手術を施行できるよう、スタッフ一同日々努力しています。

目の中にいれる人工レンズも、2重焦点レンズや乱視矯正用のレンズが登場し、よりよい視力をえられるように、日々進歩しています。(こうしたレンズは、すべてのかたに挿入できるわけではないので、ご興味のあるかたはスタッフにおたずねください。)

緑内障


字が似ているため、白内障と混同されがちですが、全く違う病気です。主に眼圧が原因で、視神経に障害をおこし、視野が狭くなってしまう病気です。発作をおこすような、いわゆる古典的な緑内障はあまり多くはありませんが、近年眼圧は正常でも緑内障になることがわかり、またこの種の緑内障がもっとも多いこともわかってきました。最近の調査では、この“正常眼圧緑内障”の有病率は、じつに40歳以上の17人にひとり(5.87%)という報告もあります。
緑内障のもっとも大きな問題は、ある程度病気が進行して大きく視野がかけてくるまで、まったく自覚症状があらわれないということです。また、治療をしても、すでにかけてしまった視野をとりもどすことはできません。したがって、早期発見、早期治療が大変重要です。人間ドックなどを利用して、定期的なチェックをうけることもひとつの方法ですし、簡単な検査と診察で診断することが可能ですので、ご心配なかたは、お気軽にお申しでください。


糖尿病網膜症


糖尿病網膜症は、腎障害、末梢血管障害とならび、糖尿病の3大合併症のひとつです。進行すれば、いずれ失明に近い状態になってしまう危険の高い病気です。糖尿病網膜症は、単純型網膜症から発症し、増殖型網膜症へと進行します。増殖型には、進行をとめるためにレーザー治療が必要ですが、単純型から増殖型へ移行する時期が、治療の奏効する最もよいタイミングといえます。しかしながら、単純型のうちは、自覚症状がほとんどないため、定期検査をしていないと、なかなか適切な時期に治療をすることができません。内科からの指導で、定期検査もかなり徹底されるようになってきていますが、残念ながら、進行して視力がおちてしまってから受診され、視力の回復あるいは維持ができなくなってしまうかたも少なくありません。糖尿病と診断されているかたは、たとえ軽症でも、また、自覚症状がなくても、いつ進行してくるかわかりませんので、必ず定期的な眼底検査をうけていただきたいと思います。


ドライアイ


その名のとおり、いわゆる“かわき目”ですが、涙の量的あるいは質的異常によって、角膜(くろめ)を保護する力が弱くなる病気です。重症のかたは、角膜表面が露出して、傷だらけになってしまいますが、軽症のかたでも、ドライ感のほか、眼が疲れる、なんとなく異物感がある、充血しやすいなど、様々な症状があらわれることがあります。ご自身の涙そのものの量をふやしたり、質をかえたりすることが現状できないため、治療は、人工涙液といわれる点眼で水分を補充したり、症状がおもい場合には、涙点プラグといって、涙の排出口をふさぐ方法があります。プラグの治療が可能なかたは、劇的に症状が改善します。


眼精疲労


眼科では、非常にポピュラーな症状です。眼の病気でも、もちろんおこりますが、多くのかたは、眼の“力不足”によって生じます。加齢により、眼の調節力(ピントを自分であわせる力)が低下するため、ある一定の年齢をこえると、遠くも近くも同じようにみえなくなります。その差を無意識のうちにうめようとして、めがものすごくがんばるために、つかれてしまうわけです。最近は、パソコン・携帯の普及によって、近くの小さい文字を長時間みることが多くなり、そのために、年齢の若いかたでも、つかれめを訴えるかたが多くなっています。病気があれば、その治療をおこなうことで症状が改善しますが、加齢による眼精疲労に対しては、残念ながら特効薬はありません。しかし、適切な眼鏡を使用して、めにかかる余分な負担を減らすことで、症状を軽くすることができます。


飛蚊症


突然、なにかごみのようなものがみえて、はらっても消えない、というのが典型的な症状です。ほとんどの場合、後部硝子体剥離という加齢性の変化から生じますので、心配ありません。なくなることはありませんが、時間がたつと変化するため、症状が気にならなくなります。問題は、病気によって上記のような症状が出現する場合、それは、網膜剥離であったり、硝子体出血であったりと、すぐに治療をしなければいけない病気のお知らせであるということです。また、無害のものであっても、その変化がおこる際に、網膜を傷つけてしまうこともありますので、症状があらわれたときは、みえかたは変わらなくても、一度眼底検査をうけることをおすすめします。


あかめ


“あかめ”には、結膜の細い血管がきれることによる出血と、結膜炎に代表されるような炎症によって赤くなる充血の2種類があります。出血のほうがみためが派手なため、心配されるかたが多いのですが、こちらのほうは、主に物理的な原因による内出血ですので(動脈硬化が進むと、瞬きをしただけでも細い血管はきれるといわれています)、そのまま放置していても問題ありません。(特に治療法もありません)充血によるあかめのほうが、問題です。細菌による普通の結膜炎のほか、感染力の非常に強いウィルス性の結膜炎や、眼のなかの炎症によっておこる毛様充血、角膜に細菌やウィルスが傷をつけてしまう角膜炎など、適切な治療や指導が必要な病気であることがあります。出血か充血かをご自身で判断することは難しいこともありますので、やはり診察をうけて診断をうけるほうがよいと思います。

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